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サリバン公爵の秘密 Ⅲ

مؤلف: エチカ
last update تاريخ النشر: 2026-04-19 07:45:17

「ご自身を犠牲にしようと仰るのでしょう? そんな事をしても旦那様は喜ばれませんよ」

「でも過発情は後遺症が残る場合があって、僕なら発情しないから妊娠したりもしないんです! 公爵家に責任を取って欲しいなんて絶対に言わな……」

「オルタナ様、そう言う事ではないのです」

「……やっぱり、平民の僕じゃダメなんですね」

「違います。オルタナ様、聞いて下さい。公爵様は若い頃、強いフェロモン体質のせいで、度々他者を発情させる事がありました」

 そう話し出したオブライアンは「大変でした」と苦笑した。

 夜会に出る年頃になって、触れ合ってもない令嬢が卒倒して倒れたり、目が合ったご令嬢が大勢の前で発情して会場中が大混乱になったり、果ては言葉すら交わした事のないご令嬢が妄想で子を孕む始末。

 公爵は段々と女性を避ける様になり、身の回りはαで固め、特にΩには近寄らない様になったそうだ。

 そ

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  • 魔女ドーラの孫(仮)   モリガン区 Ⅴ

    「モリガン大佐に頼まれていたのは、ただの香辛料で……」「それが、悪用されたようだ」「あ、くよ……う?」「適量を守ればただの香辛料も、摂取量を間違えれば毒になる。彼らが死ぬ前に飲んだ酒には大量の香辛料が混入されていた」「ま、さか……大佐が……? 嘘だ……」「まだ、真相は分からん。だが、こんな分かりやすい方法で六人も害したとなれば、お前は犯人に仕立てられたんだろうよ」

  • 魔女ドーラの孫(仮)   モリガン区 Ⅳ

     祖母は顔の上半分が薬草に被れて、まるで火傷の痕の様に爛れている。 その見た目から祖母は魔女ドーラと揶揄されていた。「あぁ、いや違う。気を悪くするな。彼女は栗毛で肌も小麦の様だった。お前は銀髪に白い肌をしているから、こんなに違うものかと……」「そ、祖母に会ったことがあるんですかっ?」「あぁ、一度だけ。モリガン伯が薬物兵器を研究していた者を監禁していると聞いて、見に行った」「そう、ですか……」

  • 魔女ドーラの孫(仮)   モリガン区 Ⅲ

     今からでも逃げるか……いや、無理だ。 少なくともローブの男と大柄なノエルと呼ばれていた男は間違いなくαだろう。 ミレーと呼ばれていたもう一人は女性だったが、纏う雰囲気がもう凡人のそれではない。 間違いない、全員αだ。 詰んだ。 でも、どこかで逃げなければ、このまま監獄にでも入れられたら、本当に人生が詰む。 ドーン王国では魔女狩りと称して薬師が大量に殺された時代があった。 当時の王が薬師に王妃を殺されたとして、国中の薬師を虐殺したのがキッカケだったとか。 そのせいでドーン王国は他国に比べ薬学が廃れて久しい。 現王レイモンドは積極的に他国からの薬も輸入し、自国の薬師を増やす政

  • 魔女ドーラの孫(仮)   モリガン区 Ⅰ

     ベルの花が鳴く頃、モリガン区の雪も少し解け始める。 雪原から顔を出した青白いベルの花は、リンリンと鳴いて春を告げるのだ。 そんな北の果てに不穏な噂が流れていた。「王都じゃ余計に死人が出たってさ」「ここじゃ当たり前だが、去年は寒かったからねぇ」「何でも王都じゃ病で死んだ者は、教会で死体を燃やすんだと」「罪も犯してないのに病で苦しんだ挙句、体を焼かれるなんて酷い話じゃないか」「王様も教会には強く言えないんだろうさ」「サンノ国から来られた王妃

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